今、DS220jにHDDを2台入れてSynology Hybrid RAID (SHR)でテスト運用しています。
SHRはRAID 1(ミラーリング)で動いており、HDDが1台故障しても運用できるようになっています。
知識としてはわかっていますが、実際にHDDを2台から1台に減らすとどうなるのか?などテストしてみます。
HDDを1台抜いてDS220jを起動させた
早速、HDD1台を外してDS220jを起動。システムが立ち上がると警告音がずっと鳴り続けます。
ログインするとデスクトップにコントロールパネルとストレージマネージャのウインドウが勝手に表示されるので、まずはビープ音をオフのボタンを押し黙らせます。
コントロールパネルを見ると赤字で「ボリュームの劣化または障害」の表示がされていました。
ストレージマネージャにも注意や劣化の表示。
ボリュームタブに移動すると修復方法が表示されました。
ドライブを追加しろと書かれていますが、今回はテストなのでこのまま進めます。
ちなみにこの状態で操作ボタンを押しても修復は選択できない状態です。
ドライブ自体は正常です。
ドライブ内のファイルにもアクセスが可能。HDDが1台になっても大丈夫なのを確認できました。
HDDを追加してDS220jを起動させた
外したHDDを戻してDS220jを起動。先ほどと同じく起動後に警告音が発生。
ストレージマネージャのHDD/SSDタブを見ると、追加したHDD(ドライブ2)が表示されました。警告文にはシステムパーティションの失敗の表示があります。
ストレージプールタブに移動して操作ボタンを押すと修復が選択できるようになっていました。
修復を選択するとディスクの選択を求められます。
ディスクを選択すると今度は不良セクターのお知らせ。
これは以前の記事にも書きましたが、テスト用のHDDなので気にせず続行します
最後に追加したHDDのデータを消去するぞと警告してきます。もちろんOK
修復作業が始まります。
片方のHDD(ドライブ1)にはデータがあるので、修復中でもファイルにアクセスができました。
ステータスのパリティ整合性のチェックが100%になれば修復が終わります。
RAIDの再構築(リビルド)中に電源を切ってみるテスト
画像は再構築中にDS220jの電源を切り、再度起動させたときのものです。
切断前と後でストレージマネージャの表示が変わっています。赤文字は「Parity Consistency Check(整合性のチェック)をストレージプール1で実行中です。システムの性能に影響を与える場合があります。」と書かれています。
特に何かをすることもなく、放置していれば再構築が終わります。
今回のテストでは何の問題もなく終了しました。
この画像はDS220jの電源を切ったときの通知です。
DS220jから抜き取ったHDDのデータを復元する
せっかくなのでHDDを抜き取ったときにWindows10で確認してみました。
HDDは認識(画像の赤枠)していますが、残念ながらデータにアクセスすることはできません。
今度はubuntuで挑戦します。
公式サイトを参考にして、HDDをマウントしたらデータにアクセスできました。
画像はmusicフォルダを表示しています。
試しにubuntuからWindows10にファイルをコピーし、音楽を再生したら出来ました。
これで万が一NAS本体が故障してもデータを救出できそうです。